「私もモラハラを受けているかも?」と気付くことはとても大切です

ちょっと前までなら、「真面目でお堅い職業の人が意外に多い」「端から見ればいい夫・パパ」「社会的信用がある」など言われていましたが、加害者(モラ夫)に一定のタイプはないそうです。
年齢・学歴・職種・年収に何か偏りがあるわけではありません。

内閣府の調査によりますと(令和2年度版)

  • 女性の4人に1人は配偶者から暴力を受けていて
  • 女性の10人に1人は何度も受けていて
  • 女性の5人に1人は命の危険を感じていた

そうです。交際中の場合ですと

  • 女性の6人に1人は交際相手から暴力を受けていて
  • 女性の4人に1人は命の危険を感じていた

と発表しています。

みつき

私の夫もそうでしたが、改心して暴力を振るわなくなるなんてことは絶対にありません

目次

暴力の種類も様々

  • 身体への直接的な暴力(殴る・蹴る・引きずり回す・ものを投げつける など)
  • 精神的な暴力(暴言を吐く・無視する・脅す・大声で怒鳴る・罵る・侮辱する・物にあたる など)
  • 性的な暴力(性行為を強要する・避妊に協力しない・中絶を強要する など)
  • 経済的な暴力(生活費を渡さない・働きにいかせない など)
  • 社会的暴力(行動を制限する・友達に会わせない など)
  • 子供を介した暴力子供に暴力を見せる・子供を傷つける・傷つけると脅す など)
みつき

特に驚いたのが赤字の部分子供に暴力を見せる(=面前DV)です。
ママや兄弟に対する暴力を見せるのは児童虐待に当たると聞きました。
大切な子供たちを守りたいと思っていたのに、私自身も虐待をしていたんだと気付いた時にはショックで泣きました。

警察庁の調査による(令和2年度版)と
こうした面前DVを受けた子供の数は45,000人以上となっています。
とっても悲しいですよね。

ウチの場合は身体的以外は全部当てはまりました。
相談してからですが、「暴力だったんだな」「相当ツラかったんだな」と気付かされました。
自分の身に起きたことですが、「私の気のせいかもしれない」「もっとヒドい目に遭っている人もいる」「ウチはまだマシな方だよね」と思い込むことが多く、なかなか認められなかったのだと思います。

ですが、大切で大好きな子供たちやあなた自身を守るためにも、暴力を受けているんだと認めることは大事です。そして、それから逃れることが出来るということも、ぜひ頭の片隅にでもいいので置いておいてください。

みつき

暴力の詳しくはプロフィールに書こうと思いますが、日常的に受けてきたことをリストアップすると……

  • 機嫌が悪いと物にあたる(ドアを強く閉める、壁を殴る・蹴るなど)
  • 子供たちにも威圧的。胸ぐらを掴んで怒鳴ったり、痛がっているのにプロレス技をかけ続ける、「なんで出来ないんだ」「なよなよして気持ち悪い」など暴言を吐く
  • 女性は家にいて、家事や育児をするのが当たり前。働きに出るのであれば、家事は完璧にしないと許さない
  • 友達と会わせない。会ったとしても、「誰と」「どこで」「自分が帰ってくるまでに夕飯の用意をする」というような条件を守らないといけない
  • 子宮内膜症で卵巣にものう腫があるため、寝込んでしまうほど月経痛がヒドいのに、先に寝る場合やご飯が作れない場合は謝らないと機嫌が悪くなる
  • 私の具合が悪い時、子供たちが「大丈夫?」と心配してくれると、「大丈夫だからそんなこと言わなくて良い!」と怒る
  • 自分(夫)の両親は称えなければならず、常に感謝の気持ちをもって接しろと強要するが、私の実家に対しては文句を言ったり、お金目当てで接する

これだけ見ても暴力を受けていることがわかると思いますが、当事者は日常で当たり前にある(しかも少しずつエスカレートしていく)ので、DVを受けているとなかなか気付けません。
というか、認めたくないという気持ちもとても大きいです。

とにかく毎日がとても息苦しく、お金の不安(クレジット返済のためにキャッシングするといった自転車操業もしたりしていました)がいつもつきまとい、何とか逃れたいけど体力も気力も沸き起こらずにいました。

突然涙が出てくることも、もちろんあります。
これがあと何十年と続くのかと思うとゾッとするのですが、逃れるためのことを考える気力もないので、ただただ一日を乗り越えることを懸命に生きていましたね。

みつき

そんな私が逃げると決められたのは、あることがきっかけでした。そのお話も別に致します

相談も、身を守る手段の一つ

離婚するしないに関わらず、ご自身やお子様たちの身を守るためにも、誰かに相談するというのはとても大切です。

DVの被害に遭われている方々は、自分と相手(家族も含む)しか、関わり合いがほとんどないからです。
世界観(視野)がかなり狭まっています。
答えも自分の中でしか出てきません。(そして、その選択肢は「まだ大丈夫」「自分が我慢すればいい」というものだったりします)

調査結果にもありますが、「こんなこと相談してもいいのかな?」と考えたりして相談しない人がかなり多いです。
私もそうでした。
「そもそも何を相談していいかわからない」
と思っていたんです。
心理療法士さん曰く、その気持ち(何を相談したらいいかわからない)をそのままお話しすれば大丈夫とのことでした。

「誰かに相談する」というのも、暴力から逃れる第一歩となります。
以下に相談できる場所をいくつか候補にあげますので、ご参考になさって下さい。

内閣府が発表している相談窓口もありますので、まずは電話相談もいいと思います。
ですが、私は電話が苦手ということもあり、相談をするという考えが浮かばなかったものですから、直接役所の総合福祉課へ行きました。

色々と助けて頂けるので、相談したい役所に連絡をしてみて下さい。

子供に関する相談先

  • 子供家庭支援センター
  • 児童相談所
  • 学校(スクールカウンセラーの方や担任の先生など)
  • 福祉事務所

この辺りでご相談されるのがいいと思います。
(福祉事務所、役所の福祉課ならば役所内で取り次いで頂けます)

悩んでいること・困っていることを誰かに相談するということは、自分の気持ちや頭を整理するためにも必要だと、今なら改めて思います。
私も相談して気付いたことがたくさんあります。

親身になって相談にのってくれる方たちしかいませんので、安心して相談して下さいね。

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